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2025.10.31更新

朝の顎の疲れは危険信号?「歯ぎしり・食いしばり」から歯を守るナイトガードのすべて

「朝起きると、なんとなく奥歯が重だるい…」
「治療したばかりの詰め物が、また欠けてしまった」
「冷たいものがしみるけれど、虫歯ではないと言われた」

 

診療室で患者さまのお話を伺っていると、こうしたお悩みを抱えている方が非常に多いことに気づきます。
実はこれらすべて、寝ている間の「無意識の歯ぎしり・食いしばり(ブラキシズム)」が原因である可能性が高いのです。

 

こんにちは。亀戸WADA歯科・矯正歯科、院長の和田です。
睡眠中の噛む力は、体重の数倍にもなると言われています。それほどの力が毎晩かかり続ければ、どんなに丈夫な歯や高価なセラミックも、悲鳴を上げて壊れてしまいます。

 

そんな「破壊的な力」からあなたの大切な歯を守る最も有効な手段が、今回ご紹介する「ナイトガード(就寝用マウスピース)」です。
この記事では、ナイトガードがどのような役割を果たすのか、ハードタイプとソフトタイプの違い、そして長く使い続けるためのコツまで、歯科医師の視点で徹底解説します。
ご自身の大切な歯を、物理的なダメージから守る方法を一緒に学びましょう。

目次

1. あなたは大丈夫?歯ぎしり・食いしばりのセルフチェック

歯ぎしりや食いしばりは、基本的に「寝ている間の無意識の行動」であるため、ご自身では自覚がないケースがほとんどです。
しかし、お口の中を見れば、その痕跡(証拠)ははっきりと残っています。まずは以下の項目に当てはまるかチェックしてみてください。

 

  • 朝起きた時、顎(あご)がこわばっている、だるい
  • 歯の先端が削れて平らになっている
  • 歯の根元がくさび状に削れている(アブフラクション)
  • 上あごの真ん中や、下あごの内側に骨のコブ(骨隆起)がある
  • 頬の内側や舌の側面に、歯形の跡がついている
  • 家族に「歯ぎしりをしていた」と指摘されたことがある
  • 日中、パソコン作業や運転中に上下の歯が触れている(TCH)

 

これらに一つでも当てはまる場合、あなたの歯には毎晩、過酷な負荷がかかっている可能性があります。

2. なぜマウスピースが必要?お口の中で起きている「破壊」の正体

「たかが歯ぎしり」と侮ってはいけません。
睡眠中は脳のリミッターが外れるため、意識のある時とは比べ物にならないほどの強い力(60kg〜100kg以上とも言われます)が歯にかかります。

 

この力が継続的にかかると、以下のようなトラブルを引き起こします。

 

歯の破折・摩耗

エナメル質がすり減り、神経に近い象牙質が露出して「知覚過敏」になります。最悪の場合、歯が真っ二つに割れてしまい、抜歯が必要になることもあります。

 

詰め物・被せ物の破損

せっかく治療したセラミックや銀歯に過度な負荷がかかり、欠けたり外れたりします。接着剤が疲労して、隙間から虫歯(二次カリエス)になるリスクも高まります。

 

顎関節症の悪化

顎の関節や周囲の筋肉に負担がかかり、口が開かなくなったり、カクカク音がなったりする原因になります。

 

歯周病の進行

歯を揺さぶる力が加わることで、歯を支える骨(歯槽骨)の吸収が早まり、歯周病が一気に悪化することがあります。

 

これらの「破壊」を食い止めるための防具が、ナイトガードなのです。

3. ナイトガードの役割:「守れるもの」と「限界」を知ろう

ナイトガードは、装着すれば「歯ぎしりが止まる(なくなる)」魔法の道具ではありません。
その本質は、「力を分散させ、歯の身代わりになって削れてくれる緩衝材(クッション)」です。

 

【ナイトガードで守れること】

  • 上下の歯が直接ぶつかるのを防ぎ、摩耗を防止する。
  • 歯にかかる力を全体に分散させ、一点集中による破折を防ぐ。
  • 筋肉の緊張を和らげ、顎関節への負担を軽減する。
  • 詰め物や被せ物(補綴物)の寿命を延ばす。

 

【ナイトガードの限界と併用すべき対策】
ナイトガードはあくまで物理的な防御です。根本的な原因である「食いしばり癖」を治すわけではありません。
そのため、日中に上下の歯を離す意識を持つ行動療法(TCH是正)や、ストレスコントロール、枕の高さの調整などを併用することが、根本解決には不可欠です。

4. どっちを選ぶ?「ハードタイプ」と「ソフトタイプ」の違い

歯科医院で作るナイトガードには、主に2種類の素材があります。それぞれの特徴を理解して、ご自身に合ったものを選びましょう。

 

ハードタイプ(硬いレジン製)

特徴: カチカチとした硬いプラスチック素材。厚みの調整や、噛み合わせの微調整が精密に行えます。
メリット: 顎の動きをスムーズに誘導できるため、顎関節症の治療にも効果的です。耐久性が高く、穴が開きにくいです。
向いている人: 歯ぎしりが強い方、顎関節症の方、長期的に使いたい方。当院では基本的にこちらを推奨することが多いです。

 

ソフトタイプ(柔らかいシリコン製)

特徴: グニグニとしたゴムのような素材。
メリット: 装着時の違和感が少なく、初めての方でも馴染みやすいです。
デメリット: 柔らかいため、人によってはガムを噛むように無意識に噛んでしまい、かえって食いしばりを助長してしまうことがあります。穴が開きやすく、汚れも吸着しやすいです。
向いている人: ハードタイプの締め付け感がどうしても苦手な方。

5. 費用や期間は?歯科医院で作る流れ

市販のマウスピースもありますが、ご自身の歯型に合っていないものを使うと、噛み合わせが悪くなったり、顎を痛めたりする危険があります。必ず歯科医院で製作したものをご使用ください。

 

【製作の流れ】

  1. 検査・型取り 虫歯や歯周病のチェックを行った後、上下の歯の型取り(または口腔内スキャナーによる撮影)を行います。
  2. 製作 歯科技工所にて、あなたの歯型にぴったりのマウスピースを製作します。(通常1〜2週間程度)
  3. 調整・お渡し 出来上がったマウスピースをお口に入れ、当たりが強い部分や噛み合わせを微調整してお渡しします。

 

【費用について】
歯ぎしりや顎関節症の診断があれば、健康保険が適用されます。
3割負担の方で、およそ3,000円〜5,000円程度(検査料等は別途)で作ることが可能です。

6. 特別なケース(矯正中・インプラント・子供)の注意点

矯正治療中の方
歯並びが日々変化するため、硬いナイトガードは作れません。場合によっては矯正用のリテーナー(保定装置)がナイトガードの役割を兼ねることもありますが、担当医と相談が必要です。
インプラントが入っている方
インプラントは天然歯にある「歯根膜(クッション)」がないため、衝撃がダイレクトに骨に伝わります。インプラントを守るためにも、ナイトガードの装着は必須レベルでお勧めしています。
お子さま(乳歯・生え変わり期)
子供の顎は成長途中であり、歯の生え変わりも頻繁です。基本的にはナイトガードは使用せず、姿勢の改善や生活習慣の指導で様子を見ることが多いです。

7. よくあるご質問(違和感・お手入れ・寿命について)

Q. 装着すると違和感があって眠れません。
A. 誰でも最初は異物感があります。まずは「お風呂上がりの1〜2時間」や「テレビを見ている時」など、起きている時間に装着して慣らすことから始めてみてください。それでも痛い場合は調整しますので、ご持参ください。
Q. お手入れ方法を教えてください。
A. 外した後は水(またはぬるま湯)で洗い、柔らかいブラシで汚れを落としてください。熱湯は変形の原因になるので厳禁です。臭いが気になる場合は、マウスピース専用の洗浄剤を週に1〜2回使用すると衛生的です。
Q. どのくらいで交換が必要ですか?
A. 歯ぎしりの強さによりますが、半年〜数年です。穴が開いたり、変色や臭いが取れなくなったりしたら作り替えのサインです。定期検診の際に持ってきていただければ、チェックいたします。

8. まとめ:ナイトガードは歯を守るための「保険」です

歯は一度削れたり割れたりすると、二度と元には戻りません。
ナイトガードは、寝ている間の無意識の力から、あなたの大切な歯と、時間とお金をかけて治療した詰め物を守ってくれる、いわば「歯の保険」のような存在です。

 

「自分は歯ぎしりをしているか分からない」「マウスピースが必要か診断してほしい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
お口の中を見れば、力のかかり具合はすぐに分かります。

 

亀戸で歯ぎしり対策やナイトガード製作をご希望の方は、亀戸WADA歯科・矯正歯科へお任せください。
あなたの歯型に合った、快適で長持ちするマウスピースをご提供し、歯の寿命を延ばすお手伝いをさせていただきます。

 

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

江東区亀戸駅から徒歩5分の歯医者・歯科
『亀戸WADA歯科・矯正歯科』
住所:東京都江東区亀戸1丁目31−7
TEL:03-5875-2222

2025.10.17更新

「神経を抜く」と言われたら読んで!歯医者が教える“残せる歯”の境界線と根管治療の真実

「歯がズキズキ痛む。もしかして神経を抜かないといけないのかな…」
「他院で『神経を取りましょう』と言われたけれど、本当に残せないのだろうか?」

 

歯の痛みだけでも辛いのに、治療への不安が重なると、どうしていいか分からなくなってしまいますよね。
一般的に「歯の神経(歯髄)」は、可能な限り残した方が歯の寿命は長くなると言われています。しかし、状況によっては、無理に残すことが逆にリスクとなり、抜いてしまった方が結果的に歯を守れるケースも存在します。

 

こんにちは。亀戸WADA歯科・矯正歯科、院長の和田です。
この「残すか、抜くか」の判断は、歯科治療の中で最も重要で、かつ繊細な診断が求められる場面の一つです。

 

この記事では、皆様が後悔のない選択ができるよう、私たちが普段診療室でどのような基準で判断しているのか、そしてもし神経を取ることになった場合、どのような治療が行われるのかについて、分かりやすく解説します。
大切なご自身の歯を守るための「正しい知識」として、ぜひお役立てください。

目次

1. なぜ「神経」は大切なの?歯における2つの役割

まず、なぜ私たち歯科医師が「できるだけ神経を残しましょう」と言うのか、その理由からお話しします。
歯の内部にある「歯髄(しずい)」と呼ばれる神経組織には、単に痛みを感じるセンサーとしての役割以外に、非常に重要な仕事があります。

 

① 歯に栄養と水分を届ける

神経と一緒には血管も通っており、歯に栄養や水分を供給しています。神経がある歯は、みずみずしい若木のように弾力があり、割れにくいのが特徴です。逆に神経を失った歯は、水分が失われて枯れ木のようになり、脆く割れやすくなってしまいます。

 

② 異変を知らせる防御機能

虫歯菌が侵入してきた際に、痛みとしてシグナルを出したり、防御壁を作ったりして歯を守ろうとします。神経がなくなるとこのセンサーが働かなくなるため、次回の虫歯に気づくのが遅れ、気づいた時には抜歯寸前…という事態になりかねません。

 

つまり、神経を残すことは、歯の「寿命」そのものを伸ばすことに直結するのです。

2. 歯科医は見ている!「残せる痛み」と「残せない痛み」の違い

では、痛ければすぐに神経を抜くのかというと、そうではありません。私たちは患者さまの症状とレントゲン等の画像所見を組み合わせて、「回復の見込みがあるか」を慎重に見極めます。

 

【神経を残せる可能性が高いケース】

  • 冷たいものが一瞬しみるが、すぐに治まる。
  • 甘いものを食べると痛いが、何もしなければ痛くない。
  • レントゲンで、歯の根の先に黒い影(炎症)が見られない。

この段階であれば、虫歯菌の侵入がまだ浅く、炎症が「可逆性(元に戻る)」である可能性が高いため、神経を残す治療を優先します。

 

【神経を抜く(根管治療)が必要なケース】

  • 何もしなくてもズキズキと痛む(自発痛)。
  • 夜、痛みで目が覚める(夜間痛)。
  • 温かいものを飲むと痛みが強くなる。
  • 噛むと響くような痛みがある。
  • 歯ぐきが腫れて、膿が出ている。

これらの症状がある場合、残念ながら炎症は「不可逆性(元に戻らない)」まで進行しており、細菌が神経の奥深くまで侵入しています。無理に残すと、細菌が顎の骨まで達して顔が腫れ上がったり、全身に菌が回ったりするリスクがあるため、神経を取り除く決断をします。

3. 神経を残すための最後の砦「歯髄温存療法」とは

「深い虫歯だけど、なんとか神経を残したい」
そのような場合、条件が合えば「歯髄温存療法(覆髄処置)」という選択肢があります。

 

これは、虫歯を慎重に取り除いた後、神経が露出してしまった部分に「MTAセメント」などの生体親和性が高く殺菌作用のある薬剤を詰め、神経を保護して封鎖する方法です。
成功すれば神経を温存できますが、適応には限りがあり、治療後に痛みが引かない場合は、最終的に根管治療へ移行することもあります。「まずは残す可能性に賭けてみる」という治療法とお考えください。

4. 「抜く」は悪ではない?根管治療が必要になる本当の理由

「神経を取る=歯が死ぬ」というイメージから、根管治療を拒む方もいらっしゃいますが、必要なタイミングで適切に処置を行うことは、決して悪いことではありません。

 

すでに細菌に感染して壊死してしまった神経を放置することこそが、最も危険です。
根管の中が細菌の巣窟となり、根の先から毒素が溢れ出し、歯を支える骨を溶かしてしまいます(根尖性歯周炎)。こうなると、最悪の場合は抜歯に至ります。

 

根管治療(こんかんちりょう)とは、汚染された神経や細菌を徹底的に取り除き、歯の内部を洗浄・消毒して、「歯を抜かずに使い続けられる状態にリセットする」ための精密な治療なのです。

5. 治療は何回かかる?中断厳禁の「根管治療」ステップ

根管治療は、患者さまにとっても通院回数がかかり、根気のいる治療です。しかし、一つひとつの工程には意味があります。

 

感染源の除去・拡大

まずは汚染された神経を専用の器具(ファイル)で取り除き、薬液が届きやすいように神経の通り道を広げます。

 

洗浄・消毒(ここが重要!)

薬剤を使って根の中を洗浄し、細菌を死滅させます。一度で無菌状態にするのは難しいため、数回に分けて薬の交換を行うのが一般的です。

 

根管充填(こんかんじゅうてん)

痛みや膿が治まり、きれいになったことを確認したら、空洞になった根の中に「ガッタパーチャ」というゴムのような防腐剤を隙間なく詰めて密閉します。

 

【ご注意ください】
治療の途中で「痛くなくなったから」と通院を中断してしまうのが一番危険です。仮のフタのまま放置すると、隙間から新たな細菌が入り込み、治療前より状況が悪化して、抜歯しか選択肢がなくなることもあります。必ず最後まで通い切ってください。

6. 実はここが一番大事。再発を防ぐ「被せ物」の選び方

根管治療が終わっても、それで安心ではありません。実は、治療後の歯の寿命を左右するのは、その上の「土台」と「被せ物(クラウン)」の精度です。

 

どれだけ根の中をきれいにしても、被せ物の隙間から唾液(細菌)が入り込めば、再感染を起こしてしまいます。
また、神経を失った歯は脆くなっているため、噛む力に耐えられるよう、適切な「土台(ファイバーコアなど)」で補強し、精度の高い被せ物でしっかりと蓋(シールド)をする必要があります。

 

当院では、再発リスクを抑えるために、適合の良いセラミック治療や、歯ぎしりがある方へのマウスピース(ナイトガード)の併用など、治療後の生活まで見据えたご提案をしています。

7. よくあるご質問(痛み・回数・歯の寿命について)

Q. 治療中や治療後に痛みはありますか?
A. 治療中は麻酔を使いますので痛みはありません。治療後、麻酔が切れた際や、根の先に薬が届いた刺激で数日間ズーンとした痛みや、噛んだ時の違和感が出ることがありますが、徐々に落ち着いていきます。我慢できない痛みや腫れがある場合は、すぐにご連絡ください。
Q. 根管治療は何回くらいかかりますか?
A. 根の形や汚れ具合によりますが、通常は3回〜5回程度かかることが多いです。再発させないための丁寧な洗浄・消毒には、どうしても時間が必要です。
Q. 神経を取ったら、その歯はもう長持ちしないのですか?
A. 確かに健康な歯に比べれば強度は落ちますが、適切な根管治療と、精度の高い被せ物を行えば、その後10年、20年と機能させることは十分に可能です。「神経を取ったら終わり」ではなく、「そこからどう守るか」が大切です。

8. まとめ:その場の痛みだけでなく、10年後の歯を見据えて

歯の神経は、一度失うと二度と元には戻りません。
だからこそ、私たちは「残せる可能性」を最後まで探ります。しかし同時に、見極めを誤って放置し、歯そのものを失うリスクも避けなければなりません。

 

「痛いのは嫌だからとりあえず抜いて」でもなく、「絶対に抜きたくない」と固執するのでもなく、今のあなたの歯の状態にとって「何がベストなのか」を、冷静に、医学的な根拠に基づいて判断することが大切です。

 

亀戸で根管治療や、神経を残す治療についてお悩みの方は、亀戸WADA歯科・矯正歯科へご相談ください。
現在の状況をレントゲンやCTで詳しく診断し、メリット・デメリットを含めて丁寧に説明させていただきます。一緒に、あなたの大切な歯の未来を考えていきましょう。

 

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

江東区亀戸駅から徒歩5分の歯医者・歯科
『亀戸WADA歯科・矯正歯科』
住所:東京都江東区亀戸1丁目31−7
TEL:03-5875-2222

2025.10.03更新

歯を白くしたいならどっち?「クリーニング」と「ホワイトニング」の決定的な違いを歯科医が解説

「最近、歯の黄ばみが気になってきたので、白くしたいんです」
「まずはクリーニングを受ければ、真っ白になりますか?」

 

診療室で患者さまとお話ししていると、このようなご質問を非常によくいただきます。
「歯をきれいにする」という意味では同じゴールを目指しているように見えますが、実は「クリーニング」と「ホワイトニング」は、目的も、アプローチ方法も、仕上がりの色も全くの別物です。

 

こんにちは。亀戸WADA歯科・矯正歯科、院長の和田です。
この2つの違いを正しく理解していないと、「せっかくお金をかけたのに、思ったほど白くならなかった」というミスマッチが起きたり、逆に「必要のない施術を受けてしまった」という後悔につながったりすることがあります。

 

この記事では、あなたが今求めているのは「汚れ落とし」なのか、それとも「漂白」なのかを見極めるための判断基準と、それぞれのメリット・デメリットについて、専門家の視点で分かりやすく整理しました。
鏡を見ながら、「自分の歯にはどっちが必要かな?」とシミュレーションしながら読んでみてください。

目次

1. 窓ガラスで例えると?2つの決定的な違い

専門的な解説に入る前に、まずはイメージしやすいように「窓ガラス」に例えてご説明します。

 

クリーニング = 「窓拭き」

長い間、雨風にさらされてドロドロになった窓ガラスを想像してください。雑巾や専用の洗剤を使って表面の汚れをきれいに拭き取り、ガラス本来の透明感を取り戻す作業です。

 

ホワイトニング = 「ガラスの交換(加工)」

窓拭きをしても、ガラスそのものが元々少し茶色っぽかったり、経年劣化で黄ばんでしまったりしている場合、拭くだけではそれ以上白くなりませんよね。
ガラスの素材そのものに働きかけて、曇りガラスを透明ガラスに変えたり、色味を明るくトーンアップさせたりするのがホワイトニングです。

 

つまり、「表面の汚れ」を落とすのがクリーニング、「歯そのものの色」を変えるのがホワイトニングです。
この違いを押さえておくだけで、ご自身に必要な施術が見えてきます。

2. 「クリーニング」の正体:汚れを落として"本来の姿"に戻す

歯科医院で行うクリーニングは、専門用語で「PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)」などと呼ばれます。
毎日歯磨きをしていても、タバコのヤニ、コーヒーや紅茶による着色(ステイン)、そして歯石は少しずつ蓄積していきます。これらは一度ついてしまうと、ご自宅のブラッシングで落とすことは不可能です。

 

クリーニングでは、専用の機器(超音波スケーラーやエアフローなど)を使って、これらの汚れを物理的に弾き飛ばし、除去します。

 

【クリーニングで得られる効果】

  • 茶渋やヤニ汚れがなくなり、清潔感が出る。
  • 歯の表面がツルツルになり、新たな汚れがつきにくくなる。
  • 歯周病や口臭の予防になる。

 

ただし、歯が元々持っている色(象牙質の色)以上に白くすることはできません。

 

「昔はもっと白かったのに、最近くすんできた」という方であれば、クリーニングをするだけで「あ、自分の歯はこんなに白かったんだ!」と感動されることも少なくありません。

3. 「ホワイトニング」の正体:薬剤の力で"本来以上の白さ"へ

一方、ホワイトニングは「過酸化水素」や「過酸化尿素」といった薬剤を使用し、化学反応によって歯を白くします。
歯の表面のエナメル質構造に作用し、光の乱反射を利用して歯を白く見せたり、内部の色素を分解してトーンを上げたりします。

 

【ホワイトニングの種類】

 

オフィスホワイトニング(院内で行う)

高濃度の薬剤と特殊な光を使用し、短期間で一気に白くします。「結婚式までに白くしたい」といった急ぎの方に向いています。

 

ホームホワイトニング(自宅で行う)

専用のマウスピースに低濃度のジェルを入れ、毎日数時間装着します。時間はかかりますが、薬剤がじっくり浸透するため、透明感のある自然な白さになりやすく、色戻りもしにくいのが特徴です。

 

生まれつき歯が黄色っぽい方や、加齢によって歯が黄ばんでしまった方は、クリーニングでは限界があるため、こちらのホワイトニングが必要になります。
※ただし、詰め物や被せ物(人工歯)の色を変えることはできません。

4. どっちから始める?歯科医が「まずはクリーニング」を勧める理由

「手っ取り早く白くしたいから、いきなりホワイトニングをしたい」
そのお気持ちはよく分かりますが、当院では「まずはクリーニングから」という手順を基本としています。これには明確な理由が2つあります。

 

薬剤の効果を最大化するため

歯の表面に汚れや歯石がついたままホワイトニング剤を塗っても、汚れがバリアになってしまい、薬剤が歯に浸透しません。ムラのないきれいな白さに仕上げるためには、キャンバス(歯の表面)を整える下準備が不可欠です。

 

「実はホワイトニング不要だった」と気づくケースがあるため

ご自身では「歯が黄色い」と思っていても、実は頑固な着色汚れがついているだけだった、というケースが多々あります。その場合、保険診療や安価な自費クリーニングだけで十分に満足のいく白さを手に入れられます。

 

無駄なコストをかけないためにも、まずはプロによるクリーニングでお口をリセットし、「本来の色」を確認してから、さらに白さを求めるかどうかを判断するのが最も賢い方法です。

5. 「しみるのが怖い」方へ。痛みをコントロールするプロの工夫

ホワイトニングに興味はあるけれど、「知覚過敏で歯がしみるのが怖い」という方も多いのではないでしょうか。
確かに、薬剤の作用で一時的に神経が敏感になり、「キーン」という痛みが出ることがあります。

 

しかし、歯科医院で行うホワイトニングは、以下のような方法で痛みをコントロールすることが可能です。

 

事前の診査診断

虫歯や、歯の根元が削れている部分(くさび状欠損)、目に見えないヒビがないかを事前にチェックし、痛みが出そうな部分は保護します。

 

薬剤の濃度調整

患者さまの歯の厚みや質に合わせて、薬剤の強さを調整します。

 

知覚過敏抑制剤の使用

施術中や施術後に、しみるのを抑えるお薬(フッ素や硝酸カリウムなど)を塗布してケアします。

 

「痛いのは絶対に嫌」という場合は、効果は穏やかですが刺激の少ないホームホワイトニングから始めるなど、プランを調整することも可能ですので、遠慮なくご相談ください。

6. まとめ:あなたの「なりたい白さ」に合わせて選びましょう

最後に、選び方のポイントをまとめます。

 

  • 「歯の表面の茶色い汚れやヤニを落としたい」 → クリーニングを選びましょう。健康面でのメリットも大きいです。
  • 「芸能人のように、自分の歯の色以上に白く輝かせたい」 → クリーニングの後に、ホワイトニングを行いましょう。
  • 「自分に何が必要か分からない」 → まずは歯科医院で相談し、クリーニングを受けて本来の色を確認しましょう。

 

歯が白いと、顔色が明るく見え、清潔感が増し、何より笑顔に自信が持てるようになります。
「私の歯、もう少し白くなるかな?」と思ったら、まずはプロの目による診断を受けてみませんか?

 

亀戸でクリーニングやホワイトニングをご検討中の方は、亀戸WADA歯科・矯正歯科へお任せください。
あなたの歯質やご希望に合わせて、無理なく効果的な「白い歯プラン」をご提案させていただきます。

 

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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