予防の大切さ

予防・メンテナンスとは

歯の健康を守り、生涯に渡ってご自身の歯で過ごしていくためには、むし歯や歯周病になる前の「予防」がとても重要です。

むし歯や歯周病の初期は、自覚症状がありません

今は何ともなくても、むし歯や歯周病は静かに進行しているかもしれません。むし歯は見た目が黒くなって気づくこともありますが、歯周病はほとんど自覚症状がなく、気づくのが遅れることがあります。当院にも「歯医者さんに行っていたのに、歯周病がわからなかった」という患者様が少なくありません。これは歯科医療に関わる者として、やりきれない思いがあります。

歯周病は、歯を失う恐れのある怖い病気で、アルツハイマーや脳卒中、心臓病、糖尿病などの生活習慣病との関わりも指摘されています。ぜひ当院で、「予防」の第一歩をスタートしてください。

PMTCと定期検診の重要性

「歯医者さんはお金がかかる」と思っている方は多いのではないでしょうか?確かに、悪くなればなるほど、治療にはお金がかかります。天然に近い歯を入れるとなると、さらに費用は必要です。

当院では、治療でも最善を尽くしていますが、一番お伝えしたいのは予防の大切さです。予防に多少の時間と費用をかけることで、一生ご自分の歯で過ごせる確率が高くなるなら、これほど効率的で経済的なことはありません。むし歯や歯周病にならないために、プロのクリーニング「PMTC」と定期検診をおすすめします。

オーダーメイドの予防ケア

当院では、エアフロ―を使った。口腔環境に易しい徹底的なバイオフィルム除去を目的とした「オーダーメイドの予防ケア」を心がけています。むし歯が治っても、土台の部分が病気になっては意味がありません。具体的には、「歯周病」「むし歯」「噛み合わせ」の3つをトータルに診て、その患者様に何が必要かのアドバイスをいたします。

ご自宅での歯磨き指導

当院では、道具を選ぶというより、磨き方の指導に力を入れています。「この歯ブラシを使えばいい」ということではなく、その方によって、どの部分をどう磨く必要があるかは変わってくるからです。

気に入った歯ブラシをお使いであれば、それを無理やり変更する必要はありません。「道具のアドバイスも欲しい」という方には、「ソニッケアー」という電動歯ブラシをおすすめしています。その場合も、ただ道具をお渡しするだけでなく、使い方などをしっかりアドバイスした上でご提供しています。

 

 

歯科ドック

慎重かつ正確な診断をして、的確な治療を行います

患者様がお悩みの原因をきちんと探り、的確に処置をすることが大事だと考えます。

正確な診断をした上で、最適な治療法を患者様にご説明し、治療にあたることで、患者様の健康を維持できる口腔内環境を守ります。

歯科治療は口腔内の検査から

当院では治療を始める前に、まず口腔内の検査を行っております。
その詳しい検査結果により治療内容を検討し、よい結果が得られる最善の治療を行います。

口腔内の問題点を発見し、最善の治療をご提案します

患者様の口腔内の状態をチェックし、問題点を把握。その原因が口腔内のどこからきているのかを突き止め、最善の治療法を患者様にご提案することが当院の使命だと考えています。

口腔内検査

当院では「歯科ドック」と「オーラルチェック」の2種類の口腔内検査をご用意しております。レントゲン検査から、虫歯・歯周病の有無、細菌検査まで、さまざまな角度から口腔内をくまなくチェックいたします。

「歯科ドック」

13項目の検査をしながら、口腔内の状態を分析します。

・検査費用
  44,000円(税込)
・検査項目
  13項目
・検査時間
  約120分

口腔内検査の流れ

STEP01 カウンセリング(約30分)

まず問診票にご記入いただき、その内容をもとに医師がカウンセリングを行います。患者様に現在の口腔内のお悩みを伺い、現在治療中のご病気、常用薬・アレルギーの有無、生活習慣、ご家族の病歴などをあわせて確認させていただきます。

STEP02 口腔内検査

現在の口腔内の状態をチェックしながら、問題の箇所、根本的な原因を突き止め、最も適した治療法を患者様にご提案します。検査項目は、歯科ドックが13項目、オーラルチェックが5項目です。

 

検査歯科ドック
1)レントゲン検査
2)LB菌の検査
3)口腔内写真撮影
4)ペリオスクリーン
5)唾液量の検査
6)唾液緩衝能の検査
7)CT検査
8)SM菌の検査
9)位相差顕微鏡での細菌検査
10)歯周病の検査
11)虫歯の検査
12)歯の模型作製
13)プラーク量の検査

検査1)レントゲン検査 歯科ドック/オーラルチェック

口腔内のレントゲン写真を撮り、虫歯や歯の根の状態、歯を支える骨の状態など、肉眼では見えない部分を検査します。

 

検査2)LB菌の検査 歯科ドック
虫歯の原因菌の一つ、LB菌(ラクトバチラス菌)は虫歯を進行させる菌で、毎日のブラッシングの状態によって菌の数が変わります。細菌を培養し、菌の数を調べるこの検査の結果がわかるまで4日間を要します。

 

検査3)口腔内写真撮影 歯科ドック/オーラルチェック
レントゲン写真には反映されない現在の歯茎の状態をカメラで撮影します。この写真撮影は、治療を進めていく際の治療前と治療後の比較にも役立ちます。

 

検査4)ペリオスクリーン 歯科ドック
唾液中に含まれる血液の量を検査します。唾液を採取し、試験紙を用いて反応の有無を調べるこの検査で、歯茎に炎症がある場合は出血を伴うため、陽性反応が出ます。

 

検査5)唾液量の検査 歯科ドック
検査用の無味のガムを一定時間噛んでいただき、唾液の量を計測します。唾液の分泌が少ない場合、虫歯になるリスクが高くなります(計測時間は5分間で、正常な分泌量は4~5mlです)。

 

検査6)唾液緩衝能の検査  歯科ドック
通常、口腔内は唾液によって中性に保たれ、食事を摂ることで「酸性」に傾いた口腔内を「中性」に戻す「緩衝作用」が働きます。唾液のペーハー(ph)を測定することで、唾液の「緩衝能」がどれくらいあるかを判定。緩衝能が高ければ、虫歯のリスクは低いと考えられます。

 

検査7) CT検査  歯科ドック
レントゲンだけでは確認できない顎の骨の状態や神経の位置、歯の根の形態など、立体的(3次元)に口腔内の状態を把握できるのがCT検査です。インプラント治療を行う場合、根尖病巣が疑われる場合、親知らずを抜歯する場合など、神経と歯の根の位置関係を確認する際に必要な検査です。

 

検査8) SM菌の検査 歯科ドック
プラーク(歯垢)を採取し、虫歯の原因菌の一つであるSM菌(ストレプトコッカスミュータンス菌)の数を調べます。SM菌は母子感染によるものがほとんどで、3歳までに菌の数が決まるといわれています。青の斑点が多いほど、SM菌が多く、虫歯のリスクが高くなります。

 

検査9)位相差顕微鏡での細菌検査  歯科ドック/オーラルチェック
歯周ポケットの一番深い箇所からプラークを採取し、位相差(いそうさ)顕微鏡を使って、肉眼では見ることのできない細菌を検査します。虫歯の丸い細菌は連なって集まりますが、歯周病の細長い細菌はほかの細菌とは異なり、歯周ポケットの内部を自由に動き回ります。虫歯も歯周病も重症になればなるほど、細菌が活発に動き回る様子を確認でき、患者様もモニターで細菌の様子をご覧いただけます。

 

検査10)歯周病の検査 歯科ドック/オーラルチェック

1本の歯の歯周ポケットを6箇所に分け、専用の器具を使って歯周ポケットの深さを測定します。歯周ポケットの「深さ」*は、あくまで歯周病の進行状態を示す目安で、重要なのはそこに出血や炎症があるかどうかです。歯周病は「部位特異性」があり、部位により進行度合いに差異があるため、詳細に調べる必要があります。また、歯周病特有の動揺度や根分岐部病変も検査しています。
* 歯周ポケットの深さは1~2mmが正常、3mmが軽度、4~5mmは中等度、6mm以上は重度という目安になっています。

 

検査11)虫歯の検査 歯科ドック/オーラルチェック
虫歯の有無と進行程度を検査します。その際に、歯の被せものや詰めものの種類や適合の状態、口腔がんや粘膜病変の有無などもチェックします。

 

検査12)歯の模型作製 歯科ドック
歯の模型を作製し、噛み合わせの状態や歯並びなどを確認します。模型をつくり、治療前の状態を記録しておくことで、治療を進めながら、現在の状態との比較が容易になります。

 

検査13)プラーク量の検査 歯科ドック
口腔内のプラーク(歯垢)を赤く染め出し、磨き残しの量、現在のブラッシングの状態をチェックします。検査後は、デンタルクリーニングを行い、検査で赤く染まった部分を落とした状態でお帰りいただきます。

 

STEP03 医師から治療に関する説明

検査結果が出るまでに1~2週間ほどかかりますが、結果が出ましたら、今後の治療内容や治療期間など、担当医より詳細な説明をさせていただきます。治療に関するご質問やご不明な点、通院に際して不安なことなどがございましたら、お気軽にご相談ください。
・検査結果
・治療内容
・治療費や治療期間の目安など
患者様が治療内容にご納得いただけましたら、次回から治療開始となります。

歯科の血液検査

当院では万全の体制で手術に臨むため、抜歯をはじめ、歯周外科手術やインプラント手術など、外科処置を伴う治療については、事前に血液検査を行っています。

血液検査の主なチェックポイント

*栄養状態
*感染症の有無
*貧血の有無
*糖尿病の有無
*炎症反応の有無
*お薬の代謝・排泄に問題がないか
*手術に際して血が止まりにくくないか
*手術後の治癒に問題となるようなリスクがないか など

一般的に血液検査まで行う歯科医院が少ないため、「なぜ、歯科医院で血液検査をするの?」と疑問に思われるかもしれません。当院が血液検査を行う最大の理由は、患者様が安心して外科治療に臨んでいただけるよう、万全を期すためです。そして、もう一つの理由が「歯周病と全身疾患の関連性」をチェックするためです。

近年の研究で、歯周病が糖尿病や心疾患、誤嚥性肺炎などと深く関わっていることが明らかになっています。なかでも、特に関連性が高いと言われているのが「糖尿病」です。血液検査で糖尿病の指標となる「ヘモグロビンA1c」の数値に異常がみられた場合には、医科クリニック各科の専門医と情報を共有し、連携を取ることで、患者様の口腔内だけでなく全身の健康状態まで見据えた歯科治療を行います。

お口に関する症状・お悩みは、お気軽にお問い合わせください

初診のご予約はお電話にてご連絡ください。急患も受け付けますが、お待ちいただく場合もあります。

  • 診療時間9:00~13:00/14:30~21:00 03-5875-2222
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