歯のカリエスとは?原因と進行を徹底解説
2024.09.21更新
亀戸WADA歯科・矯正歯科です。
歯のカリエスとは、歯科医療の現場で「虫歯」を意味する用語で、専門的には「う蝕(うしょく)」とも呼ばれます。
これは、口腔内の細菌が糖分を分解して酸を生成し、その酸が歯を溶かすことで進行します。
カリエスは放置すると歯の神経にまで達し、激しい痛みを引き起こすことがあるため、早期発見と治療が非常に重要です。
今回は、カリエスの原因や進行、予防方法について詳しく解説していきます。
カリエスとは?
カリエスは、口の中にいる細菌が糖分を分解し、酸を作り出すことで歯の表面が徐々に溶けていく状態を指します。
多くの人が「虫歯」として理解しているものが、実はこのカリエスです。
初期段階では、歯に小さな穴が開く程度ですが、症状が進行すると痛みやしみる感覚が現れ、最終的には歯の内部にある神経にまで達することがあります。
カリエスの進行は、以下のように5段階で評価されます。
- C0: エナメル質が溶け始めている状態。痛みはなく、表面が白く濁る程度。
- C1: エナメル質に小さな穴が開くが、痛みはない。
- C2: 虫歯が象牙質まで進行し、冷たいものや甘いものがしみる。
- C3: 虫歯が神経に達し、強い痛みを感じることがある。
- C4: 歯冠が崩壊し、歯の根だけが残る状態。痛みはなくなるが、治療が困難になる。
このように、カリエスは進行するにつれて治療が難しくなり、痛みも強くなります。
早期に発見して対処することが大切です。
カリエスの原因
カリエスの主な原因は「細菌」「糖分」「歯の質」の3つです。
細菌はプラークと呼ばれる歯垢の中に存在し、糖分をエサにして酸を作り出します。
この酸が歯の表面を溶かし、やがて内部に進行していくのです。
以下が具体的な原因です。
- 細菌(プラーク): 細菌の塊であるプラークが歯に付着し、酸を作って歯を溶かします。
- 糖分: 間食や甘い飲み物の摂取が多いと、歯が酸にさらされる時間が長くなり、虫歯ができやすくなります。
- 歯の質: エナメル質が弱い人や、歯並びが悪いと、歯が溶けやすく、カリエスのリスクが高まります。
この3つの要因が重なると、カリエスが発生しやすくなります。
特に、間食が多い方や、歯磨きが不十分な方は注意が必要です。
カリエスの進行と症状
カリエスは進行度に応じて、症状が変化します。
初期段階のC0やC1では、痛みやしみる感じはなく、自分では気づきにくいことが多いです。
しかし、C2になると冷たいものや甘いものがしみるようになり、症状が現れ始めます。
C3では、虫歯が神経に達し、ズキズキとした激しい痛みが生じることがあります。
最終段階のC4では、歯冠が崩壊し、歯の根だけが残る状態になります。
この段階では神経が死んでしまうため、痛みは感じませんが、歯を残すことが難しくなります。
早期発見と治療が、カリエスを進行させないために重要です。
定期的な歯科検診を受け、歯の状態をチェックしてもらうことをおすすめします。
二次カリエスのリスクと予防
二次カリエスとは、過去に治療を受けた歯に再び発生する虫歯のことです。
詰め物や被せ物の隙間にプラークが溜まると、そこに細菌が侵入し、新たな虫歯ができやすくなります。
特に治療後の歯は、再発のリスクが高いため、注意が必要です。
予防には、治療した部分を特に丁寧に磨くことが大切です。
また、劣化しにくい素材を使った治療や、精度の高い治療を行う歯科医院を選ぶことも効果的です。
以下の点に注意して二次カリエスを防ぎましょう。
- 治療後の歯は特に入念にケアする。
- 定期的な歯科検診で、補綴物の状態を確認する。
- フッ素入りの歯磨き粉や洗口液を使用して、歯の再石灰化を促進する。
これらの予防策を日常的に取り入れることで、二次カリエスのリスクを大幅に減らすことができます。
日常ケアでカリエスを防ぐ方法
カリエスを予防するには、毎日のケアが欠かせません。
まず、正しい歯磨き方法を習得し、フッ素入りの歯磨き粉を使用することが効果的です。
フッ素は歯の再石灰化を助け、エナメル質を強化します。
加えて、デンタルフロスや歯間ブラシを使い、歯と歯の間の汚れをしっかりと取り除くことが重要です。
また、食生活にも注意を払いましょう。
間食や糖分の多い飲み物は控え、バランスの取れた食事を心がけることで、カリエスのリスクを減らせます。
定期的に歯科検診を受け、プロのクリーニングを受けることで、カリエスを未然に防ぐことができます。
自宅でのケアと定期的な検診を組み合わせて、健康な歯を長く保ちましょう。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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