口内炎ができる原因とは?
2024.10.04更新
亀戸WADA歯科・矯正歯科です。
口内炎は、誰もが一度は経験する身近なトラブルですが、その原因や対策を知ることで、症状を緩和し、再発を防ぐことができます。
口内炎ができる理由はさまざまですが、生活習慣や体の状態が大きく関係しています。
今回は、口内炎の主な原因を詳しく解説し、適切な予防策を紹介します。
『栄養バランスの乱れ』
口内炎の最も一般的な原因の一つは、栄養バランスの乱れです。
特にビタミンB群の不足は、口内の粘膜の健康に直接影響を与えます。
ビタミンB2は、口内の粘膜を正常に保つ役割があり、これが不足すると粘膜が炎症を起こしやすくなります。
さらに、ビタミンB6は免疫機能に関わり、これが不足することで細菌やウイルスへの抵抗力が低下し、炎症を引き起こすリスクが高まります。
現代の忙しい生活では、食事が不規則になりがちで、栄養が偏ることが多いため、ビタミンB群の摂取不足が原因となって口内炎が発生するケースも少なくありません。
緑黄色野菜や肉、魚などのバランスの取れた食事を心がけ、口内の健康を守るために、栄養素をしっかり摂ることが大切です。
また、食事で摂りにくい場合は、サプリメントの利用も有効です。
特に忙しい方は、栄養補助食品でビタミンB群を補い、口内炎の予防に努めることが推奨されます。
『ストレスや疲労』
ストレスや疲労が口内炎の引き金となることは、多くの研究で示されています。
ストレスが溜まると、体内の免疫力が低下し、細菌やウイルスの影響を受けやすくなります。
特に、長時間働いたり、睡眠不足が続くと、口内の粘膜の再生力が低下し、口内炎ができやすくなります。
さらに、ストレスはホルモンバランスにも影響を与え、体全体の免疫機能を弱めます。
これが原因で、口内炎の頻発や治癒が遅れることもあります。
仕事や家庭生活で多忙な方は、意識的にリラックスする時間を作り、ストレスを軽減する方法を取り入れることが重要です。
ヨガや瞑想、趣味に打ち込む時間を持つことで、ストレスの発散ができ、結果的に口内の健康維持に繋がることがあります。
また、十分な睡眠を確保し、体と心を休めることも、口内炎を予防するために大切です。
『口内の乾燥』
口内炎は、口の中が乾燥していると発生しやすくなります。
唾液は口の中を保護するための重要な役割を果たしており、唾液が少ないと口内が乾燥し、細菌やウイルスの繁殖が進みやすくなります。
唾液は、食事や会話、歯磨き中に起こる小さな傷を修復し、細菌の侵入を防ぐ重要な働きをしていますが、唾液の分泌が減少するとその保護機能が低下し、口内炎が発生しやすくなります。
口の乾燥は、加齢やストレス、口呼吸、またドライマウスと呼ばれる症状に関連しています。
特に年齢を重ねると、唾液の分泌が自然に減少し、口の中が乾燥しやすくなるため、口内炎を繰り返す方が増えてきます。
さらに、若い世代でも喫煙やストレスの影響で、口の中が乾燥しやすくなることがあります。
口内の乾燥を防ぐためには、こまめな水分補給や、口内保湿スプレーの利用などが効果的です。
また、口呼吸をしている方は、意識的に鼻呼吸を心がけることが乾燥を防ぐ手助けになります。
『細菌やウイルスの感染』
口内炎は、細菌やウイルスの感染によっても引き起こされることがあります。
普段、口の中には多くの細菌が存在していますが、免疫力が低下していると、これらの細菌が増殖し、炎症を引き起こすことがあります。
また、ウイルス性の口内炎は特に注意が必要です。
特に、ヘルペスウイルスなどが原因で起こる口内炎は、症状が重くなることがあり、発熱や強い痛みを伴うこともあります。
このようなウイルス性口内炎は、風邪などの病気と一緒に発症することが多く、体力が低下しているときに起こりやすくなります。
日頃から口の中を清潔に保つことが、細菌やウイルスによる口内炎の予防に繋がります。
正しい歯磨きや、うがいの習慣をつけることが重要です。
また、風邪をひいたときや疲労が溜まっているときは、特に口内のケアを念入りに行うよう心がけましょう。
『外的刺激による影響』
最後に、物理的な刺激も口内炎の大きな原因となります。
たとえば、食事中に誤って頬の内側を噛んでしまったり、硬い食べ物や辛い食品で粘膜が刺激されると、そこに細菌が侵入し、炎症が起こることがあります。
また、入れ歯や矯正器具が口内の粘膜を擦ることも、傷ができる原因となります。
このような機械的損傷が繰り返されることで、口内炎が慢性化することもあるため、定期的に歯科医院でのチェックを受け、必要な調整を行うことが大切です。
同じ場所に何度も口内炎ができる場合や、治りにくい場合は、噛み合わせや歯の形状が原因となっている可能性があるため、早めに歯科医に相談することをおすすめします。
口内炎は日常的なトラブルですが、その原因を理解し、適切な対策を講じることで、発生を予防したり、症状を軽減することが可能です。
規則正しい生活習慣や栄養バランスを整えることが、口内炎を防ぐ鍵となります。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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