プラーク(歯垢)が及ぼす影響とは?
2023.08.11更新
亀戸WADA歯科・矯正歯科です。
今日は、プラーク(歯垢)が及ぼす影響についてご案内いたします。
1. プラークとは
食後に口腔内に残った食べ物を栄養源として増殖した細菌が集まった物質のことです。プラークは歯の表面にネバネバと白色や黄色く付着し、大部分(約70~80%)が細菌からなるものです。
近年では、このプラークを一種のバイオフィルムとして見る傾向があります。
バイオフィルムとは、細菌が集まり膜状になったもので、浴槽の排水口や台所の三角コーナーのようにぬめりを感じるものです。
2. プラークの構成と歯の健康に及ぼす影響
1mgのプラークには約1億個の細菌が存在し、500種類以上の種類が含まれています。
虫歯の原因として知られるミュータンス菌や、歯周病を引き起こす細菌などがこの中に含まれます。
また、細菌が唾液中のリン酸やカルシウムと結合して硬化したものを歯石といい、歯周病で失われた歯の大部分はこの歯石が付着しています。
3. プラークとバイオフィルムの除去
歯に付着したプラークは、歯ブラシを用いたブラッシングだけではなく、歯間ブラシやデンタルフロスの使用もおすすめです。
特に注意すべき部分は、歯と歯が重なっている部分、奥歯の噛み合わせ部分、歯間、抜けた歯の周りなどの場所です。
これらの部分は唾液の流れが悪く、プラークが付着しやすい傾向にあります。
洗口剤を使用することでさらに効果的にプラークを除去・予防できます。
4. バイオフィルムが口腔内の健康に及ぼす影響
バイオフィルムが歯に付着すると、唾液中の抗菌物質や血液によって運ばれる免疫細胞の働きを妨げます。
その結果、虫歯や歯周病、口臭などを引き起こすことがあります。
早期段階ではそれほど顕著な症状は現れませんが、放置すると重大な口腔内問題を引き起こす可能性があります。
日々の口腔ケアを適切に行い、健康な口腔を保つことが重要です。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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