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2026.02.17更新

詰め物・被せ物が外れたときの正しい対処法|やってはいけないNG行動

 

 

こんにちは。亀戸駅徒歩5分の歯医者、亀戸WADA歯科・矯正歯科 院長の和田です。

年齢を重ねるにつれて、「以前よりも食べ物が歯に挟まりやすくなった」「冷たいものが歯の根元にしみる」といった変化を感じることはありませんか? それは、加齢や歯周病の影響で歯茎が下がり、本来隠れているはずの「歯の根っこ」が露出してきているサインかもしれません。

 

実は、この露出した根っこ部分は非常に虫歯になりやすく、進行も早いという危険な特徴を持っています。これを「根面う蝕(こんめんうしょく)」と呼び、高齢者の歯を失う大きな原因の一つとなっています。 また、入れ歯を使用されている方にとっては、入れ歯に付着した細菌が肺に入ることで引き起こされる「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」のリスクも無視できません。

 

ご自身でのケアが難しくなってきた時、あるいはご家族の介護が必要になった時、どのようにお口の健康を守ればよいのでしょうか。 本記事では、高齢期に特有の虫歯リスクへの対策と、プロが推奨する入れ歯ケアの手順について、詳しく解説していきます。

 

目次

 

1. 高齢者の歯を狙う「根面う蝕」とは?

「若い頃は虫歯なんて一本もなかったのに、急に歯が折れてしまった」 高齢の患者様から、このようなご相談を受けることがよくあります。その原因の多くが「根面う蝕」です。

 

1-1. なぜ「根っこ」は虫歯になりやすいのか

歯の頭の部分(歯冠)は、人体で最も硬い「エナメル質」という鎧で守られています。しかし、歯茎が下がって露出した歯の根っこ(歯根)は、「象牙質」という比較的柔らかい組織がむき出しの状態です。 象牙質はエナメル質に比べて酸に弱く、非常に溶けやすい性質を持っています。そのため、少しの磨き残しやプラーク(歯垢)の付着でも、あっという間に虫歯になってしまうのです。

 

1-2. 自覚症状が少ない「沈黙の進行」に注意

根面う蝕の怖いところは、痛みが出にくいことです。高齢になると歯の神経が細くなったり、感覚が鈍くなったりしているため、虫歯が進行していても「しみる」「痛い」と感じにくい傾向があります。 気づいた時には、虫歯が歯の内部深くまで進行し、食事の拍子にポキリと歯が折れてしまう(歯冠破折)ケースも少なくありません。

 

2. 根面う蝕を防ぐための具体的アプローチ

露出してしまった歯根を元に戻すことは困難ですが、虫歯から守ることは可能です。

 

2-1. 高濃度フッ素配合歯磨き剤の活用

象牙質を強化するために最も有効なのが「フッ素」です。 現在、日本で認可されている最高濃度である**「1450ppm」**の高濃度フッ素が配合された歯磨き粉の使用を強くお勧めします。フッ素には歯の再石灰化を促し、酸への抵抗力を高める働きがあります。 うがいを少なめ(大さじ1杯程度の水で1回だけ)にすることで、フッ素をお口の中に長く留めることができます。

 

2-2. 歯茎を傷つけないブラッシング圧の調整

「しっかり磨こう」として力を入れすぎると、柔らかい象牙質は削れてしまい(くさび状欠損)、さらに歯茎が下がる原因にもなります。 鉛筆を持つように歯ブラシを軽く持ち、毛先が広がらない程度の優しい力で、小刻みに動かすのがポイントです。歯と歯茎の境目を意識して磨きましょう。

 

3. 誤嚥性肺炎を防ぐ!正しい入れ歯の清掃法

入れ歯(義歯)は人工物ですが、天然の歯以上に汚れがつきます。入れ歯に繁殖した「カンジダ菌」などの細菌やカビは、誤って唾液と一緒に気管に入ると「誤嚥性肺炎」の原因となり、命に関わることもあります。

 

3-1. 「機械的清掃」と「化学的清掃」のダブルケア

入れ歯ケアは、ブラシで物理的に汚れを落とす「機械的清掃」と、洗浄剤で殺菌する「化学前清掃」の両方を行うことが重要です。どちらか片方だけでは不十分です。

  • 水を流しながらブラシで洗う: 食後は必ず入れ歯を外し、流水下で義歯用ブラシを使ってヌメリや食べカスを落とします。
  • 洗浄剤に浸ける: 1日1回(就寝中など)は、入れ歯洗浄剤に浸け置きして、目に見えない細菌を除菌します。

 

3-2. 歯磨き粉はNG!入れ歯を洗う時の注意点

ご自身の歯を磨く「歯磨き粉」を入れ歯に使ってはいけません。歯磨き粉に含まれる研磨剤によって、柔らかい入れ歯の表面に細かい傷がつき、そこに細菌が入り込んで繁殖の温床になってしまうからです。 必ず、食器用洗剤(中性洗剤)か、専用の義歯用泡クリーナーなどを使用してください。

 

3-3. 夜間は外すべき?保管のルール

基本的には、就寝時は入れ歯を外して、歯茎やあごの骨を休ませることを推奨します。外した入れ歯は乾燥させると変形や破損の原因になるため、必ず洗浄剤や水の入った容器で保管してください。 ※ただし、噛み合わせの安定や残っている歯の保護のために「寝る時もつけていてください」と指示がある場合は、歯科医師の指導に従ってください。

 

4. 介護・介助が必要な方の口腔ケアのポイント

ご自身でケアが難しくなってきた方への介助磨きは、以下の点に注意してください。

  • 姿勢を整える: 誤嚥を防ぐため、ベッドの背もたれを起こすか、横向きの姿勢で行います。
  • 保湿ケア: 高齢者の口内は乾燥しがちです。ケアの前後には口腔保湿ジェルなどを使い、粘膜を保護しましょう。
  • スポンジブラシの活用: 歯がない部分や頬の内側、舌の汚れは、湿らせたスポンジブラシで優しく拭き取るとスムーズです。

ご家族だけでのケアが難しい場合は、無理をせず歯科医師や歯科衛生士にご相談ください。

 

5. まとめ

高齢期の口腔ケアは、単に歯を守るだけでなく、食事の楽しみを維持し、全身の健康を守る(肺炎予防)ために非常に重要です。

  • 歯の根元には高濃度フッ素を使う
  • 入れ歯はブラシと洗浄剤で毎日ケアする
  • 変化があれば早めに歯科を受診する

これらを意識して、健やかな毎日をお過ごしください。 当院では、通院が難しい方へのアドバイスや、入れ歯の調整・新製、根面う蝕の予防処置にも力を入れています。

 

亀戸で高齢期の虫歯予防、入れ歯のケアや作成についてのご相談なら、亀戸WADA歯科・矯正歯科へお任せください。 患者様お一人おひとりの生活背景に寄り添い、最適なケアプランをご提案いたします。

 

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

 

江東区亀戸駅から徒歩5分の歯医者・歯科
『亀戸WADA歯科・矯正歯科』
住所:東京都江東区亀戸1丁目31−7
TEL:03-5875-2222

2026.02.03更新

詰め物・被せ物が外れたときの正しい対処法|やってはいけないNG行動

 

 

こんにちは。亀戸駅徒歩5分の歯医者、亀戸WADA歯科・矯正歯科 院長の和田です。

 

「妊娠中に歯が痛くなったけれど、赤ちゃんへの影響が心配で我慢している」
「授乳中だけど、痛み止めや抗生剤を飲んでも平気?」
「つわりがひどくて歯磨きができず、虫歯にならないか不安…」

 

このようなお悩みをお持ちの妊産婦さんは、実はとても多いのです。
妊娠中は女性ホルモンの影響で歯茎が腫れやすくなったり、つわりで食事が不規則になったりと、お口のトラブルが起きやすい時期でもあります。そして何より、お母さんのお口の健康状態は、生まれてくる赤ちゃんの健康や虫歯リスクにも直結します。

 

「今は治療を避けるべき」と自己判断して痛みを我慢することは、かえって母体にストレスを与え、赤ちゃんにも悪影響を及ぼしかねません。
正しい知識を持ち、適切な時期に必要なケアを受けることが、母子ともに健やかな毎日を送るための近道です。

 

本記事では、妊娠中・授乳中の歯科治療に関する安全性や注意点、ご自宅でできるケアについて、私が診療室で患者様にお伝えしている内容をベースに丁寧に解説していきます。

 

目次

 

1. 妊娠中の歯科治療はいつ受けるべき?時期別の指針

妊娠期間中は、体調や赤ちゃんの成長に合わせて、治療の内容やタイミングを慎重に判断する必要があります。

 

1-1. 妊娠初期(1〜4ヶ月):応急処置と予防がメイン

この時期は、赤ちゃんの器官が形成される重要な時期であり、母体もつわりなどで体調が不安定になりがちです。また、切迫流産のリスクも考慮し、原則として積極的な治療は控えます。
痛みが強い場合の応急処置や、お口の中を清潔に保つためのクリーニングを中心に行い、本格的な治療は安定期まで延期することが一般的です。

 

1-2. 妊娠中期(5〜7ヶ月):安定期は通常の治療が可能

いわゆる「安定期」に入ると、母体も胎児も状態が安定してくるため、通常の歯科治療(虫歯治療、歯周病治療、簡単な抜歯など)が可能になります。
出産後は育児に追われて通院が難しくなるため、この時期に気になるところを治しておくことを強くお勧めします。

 

1-3. 妊娠後期(8ヶ月以降):無理せず緊急対応のみに

お腹が大きくなり、診療台(ユニット)で仰向けになる姿勢が辛くなってきます。「仰臥位低血圧症候群」のリスクもあるため、長時間の治療は避けます。
また、早産のリスクを避けるため、体に負担のかかる治療は行わず、痛み止めなどの応急対応に留め、産後の治療再開を計画します。

 

2. お母さんが気になる「治療の安全性」Q&A

「本当に大丈夫?」と不安に思われる3大要素について、医学的な根拠に基づきご説明します。

 

2-1. 局所麻酔は赤ちゃんに届くの?

歯科で使用する麻酔は「局所麻酔」といって、歯茎の周囲だけに作用するものです。使用量もごく微量であり、薬剤が血管を通じて胎盤を通り、赤ちゃんに影響を与えることはまずありません。
むしろ、麻酔なしで激痛に耐えるストレスの方が、母体や赤ちゃんにとって良くない影響を与える可能性があります。当院では、通常よりもさらに少量の麻酔で済むよう、痛みの少ない打ち方を工夫しています。

 

2-2. レントゲン撮影による被曝の影響は?

歯科用レントゲンの放射線量は極めて微量です。さらに、撮影部位はお腹から離れた「口元」であり、X線を遮断する「防護エプロン」を着用していただくため、お腹の赤ちゃんへの被曝量は限りなくゼロに近いです。
当院ではデジタルレントゲンを導入しており、従来のアナログ撮影に比べて被曝量をさらに1/10程度に抑えています。もちろん、緊急性がない場合は撮影を控えるなど、柔軟に対応いたします。

 

2-3. 飲み薬(痛み止め・抗生剤)の服用について

薬に関しては最も慎重になるべき点です。基本的に妊娠中は投薬を控えますが、痛みが激しく食事が摂れない場合や、感染症が悪化するリスクがある場合は、妊婦さんにも安全性が高いとされる薬(アセトアミノフェン系の鎮痛剤や、特定の抗生物質)を必要最低限処方します。
必ず産婦人科の担当医とも連携を取りながら判断しますので、ご安心ください。

 

3. 妊娠中に起こりやすいお口のトラブルと対策

妊娠中はホルモンバランスの変化により、特有のリスクが高まります。

 

3-1. 妊娠性歯肉炎と低体重児出産の関連

妊娠中は、女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)が増加します。特定の歯周病菌はこれらのホルモンを好んで繁殖するため、普段よりも歯茎が腫れやすく、出血しやすくなります(妊娠性歯肉炎)。
さらに恐ろしいのは、重度の歯周病が早産や低体重児出産のリスクを約7倍にも高めるというデータがあることです。歯周病菌が出す炎症物質が血管に入り込み、子宮の収縮を促してしまうためです。
安定期に入ったら、ぜひ一度歯科検診を受け、プロによるクリーニングでリスクを下げましょう。

 

3-2. つわりで歯磨きができない時の工夫

つわりが酷い時は、歯ブラシを口に入れるだけで気持ち悪くなることがあります。

 

  • 体調の良い時間帯に磨く
  • ヘッドの小さい歯ブラシを使う
  • 香りの強い歯磨き粉を避ける
  • どうしても磨けない時は、食後に強めにうがいをするだけでもOK

無理をせず、できる範囲でケアを続けましょう。

 

4. 産後・授乳中の歯科受診と赤ちゃんのケア

出産後は、お母さん自身のケアと同時に、赤ちゃんのケアも始まります。

 

4-1. 授乳中の麻酔や服薬のタイミング

授乳中の麻酔も、基本的には問題ありません。麻酔薬は速やかに分解・排出されるため、母乳への移行はほとんど無視できるレベルです。
服薬に関しては、薬の種類によって母乳への移行性が異なります。安全性の高い薬を選びますが、心配な場合は「服薬直後に授乳し、次の授乳まで時間を空ける(または搾乳して捨てる)」といった対応をご案内しています。

 

4-2. 母子感染を防ぐ「マイナス1歳からの虫歯予防」

生まれたばかりの赤ちゃんのお口には、虫歯菌はいません。虫歯菌は、主にお世話をする大人(特にお母さん)から、口移しや食器の共有などを通じて感染します(母子感染)。
つまり、お母さんのお口の中の虫歯菌を減らしておくことが、赤ちゃんへの感染を防ぐ一番の予防になるのです。これを「マイナス1歳からの虫歯予防」と呼びます。
ご自身の治療やメインテナンスをしっかり行うことが、お子様への最初のプレゼントになります。

 

5. まとめ

妊娠中・授乳中の歯科治療は、決して「避けるべきもの」ではありません。むしろ、母子の健康を守るために「必要なケア」です。
当院では、お母さんの体調やお腹の赤ちゃんのことを第一に考え、無理のない範囲で最適な治療計画をご提案いたします。母子手帳をお持ちになり、まずは検診だけでもお気軽にお越しください。

 

亀戸で妊娠中・授乳中の歯科治療、産前産後の予防ケアについてのご相談なら、亀戸WADA歯科・矯正歯科へお任せください。
スタッフ一同、新しい命を迎えるお母様を全力でサポートさせていただきます。

 

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

江東区亀戸駅から徒歩5分の歯医者・歯科
『亀戸WADA歯科・矯正歯科』
住所:東京都江東区亀戸1丁目31−7
TEL:03-5875-2222

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